こんにちは。
現在、AIを活用しながら「ILR Tools」というデスクトップアプリを開発しています。
このアプリの目的は、すぐにマネタイズできるサービスを作ることではありません。まずは、日々の仕事の中で自分自身が使いたい小さなツールを、ひとつのアプリにまとめることを目指しています。
仕事をしていると、「この処理をもう少し簡単にできたら」「毎回別のサービスを探さず、手元ですぐに使えたら」と感じる場面がよくあります。そうした小さな不便をひとつずつ解消し、自分の作業環境に合った道具へ育てていくのがILR Toolsです。
AIを利用したアプリ開発
ILR Toolsの開発では、設計の整理、コードの作成、既存処理の見直し、不具合の調査など、さまざまな場面でAIを活用しています。
もちろん、AIが出したコードをそのまま採用するだけではありません。実際の動作を確認し、用途に合っているか、安全に使えるか、操作しやすいかを見ながら調整しています。
AIを使うことで、これまでなら後回しにしていたアイデアも、比較的短いサイクルで形にできるようになりました。必要なものを作り、実際に使い、気になったところを修正する。この繰り返しそのものが、今回の開発の大きなテーマになっています。
現在搭載しているツール

ILR Toolsは、Electron、Vue、Node.js、TypeScriptを使って作っているデスクトップアプリです。現在は、次のようなツールを搭載しています。
ワークスペース
階層化したページを作り、メモやドキュメントをローカルで管理するための機能です。ページ検索や自動保存にも対応しています。
メーラー
IMAP/SMTPのメールアカウントを登録し、メールの受信、閲覧、作成、返信、転送、送信などを行います。複数アカウントやフォルダ、添付ファイル、署名、振り分けにも対応を進めています。
FTP/SFTP
FTP、FTPS、SFTPサーバーへ接続し、ローカルとリモートのファイルを確認しながら、アップロードやダウンロードを行うためのツールです。
Git管理
ローカルのGitリポジトリをGUIで管理します。変更内容の確認、ステージ、コミット、履歴の表示、ブランチ、Stash、pull、pushなどの操作ができます。
ガントチャート
プロジェクトのタスク、期間、進捗、担当者、親子関係、依存関係をタイムラインで管理します。
RSSリーダー
RSS/Atomフィードを登録し、記事の未読管理やお気に入り管理をローカルで行います。
サイトマップ作成
Webサイトをクロールしてページを調べ、リンク切れなどを確認しながら、sitemap.xmlやCSVを作成します。
場所管理
よく使う場所や気になる場所をグループごとに整理し、Google Mapsでの表示や経路検索へつなげる機能です。
音声ファイル変換
複数の音声ファイルをMP3、WAV、AAC、M4A、FLAC、OGGなどへ一括変換します。ビットレート、サンプルレート、音量も調整できます。
QRコード生成
URLやテキストからQRコードを作成し、PNG画像として保存します。
動画HLS変換
動画ファイルから、HLS配信用のプレイリスト、分割された動画ファイル、再生確認用HTMLを生成します。
アイコンフォント生成
複数のSVGファイルから、Webフォント、CSS、各種スタイルシート、SVGスプライト、確認用HTMLなどをまとめて生成します。
favicon生成
ひとつの画像から、favicon.ico、各サイズのPNG、Apple Touch Icon、PWA用アイコン、manifest、HTMLスニペットなどをまとめて生成します。
.htpasswd作成
IDとパスワードから、Apacheで利用できる.htpasswd用の文字列を生成します。
JSONエディタ
JSONファイルの読み込み、ツリー表示、テキスト編集、整形、圧縮、エラーチェック、保存を行います。
Markdownエディタ
Markdownを編集しながらリアルタイムでプレビューし、ローカルファイルとして保存できます。
2ファイル差分比較
2つのテキストファイルを読み込み、追加、削除、変更された行を並べて確認します。
3D Viewer
GLB、GLTF、OBJ形式の3Dモデルを読み込み、回転、ズーム、表示モード、ライト、背景などを調整しながら確認します。
少しずつ、実際の仕事で使える段階へ
すべてのツールが、すでに仕事で本格運用できる完成度に達しているわけではありません。機能によっては、まだ動作確認や使い勝手の改善が必要です。
一方で、メーラー、FTP/SFTP、Git管理、音声ファイル変換、favicon生成などは、少しずつ実際の作業で使えるようになってきました。
自分で作ったツールを日常の仕事で使うと、開発中には気づかなかった改善点が見えてきます。操作の手数が多い、表示が分かりにくい、もう少しだけ自動化したい、といった気づきを次のアップデートへ反映できるのも、自分用のツールを作る面白さだと感じています。
また、ファイルやメールなどを扱うアプリなので、便利さだけでなく安全性も意識しています。可能な処理はローカルで完結させ、アプリの画面からOSやファイルへ無制限にアクセスできない構成にしています。
これからについて
今後も、実際に使いながら随時アップデートしていく予定です。
新しい機能を増やすだけでなく、既存ツールの使いやすさ、処理速度、安定性も改善していきたいと考えています。そして、仕事の中で繰り返している作業や、少し面倒に感じている作業をひとつずつ減らしていくことが目標です。
マネタイズを最初の目的にするのではなく、まずは自分自身にとって本当に役立つものを作る。その結果として、毎日の仕事を少しでも効率化できればと思っています。
まだ開発途中のアプリですが、今後も進捗や新しく追加した機能を紹介していきます。